netkeibaさま主催の日本一の競馬予想AIを決める大会「AI競馬予想マスターズ2023」の二次予選が、11/26に終了しました。
AiBAは”AiBA@青芝あすか”として参加し、一次予選を通過していました。しかし、二次予選では機材トラブルの影響もあり、22位で最終戦出場ボーダーラインをギリギリ超えることができず、惜しくも最終戦への出場は叶いませんでした。
なお、AiBAの二次予選での日付別成績は以下の通りでした。
最終戦出場は成らなかったものの、マイルCSで的中したAIが、AiBAを含めて3つしかなかったことなど、競馬AIとして一定の戦果は残せたと感じています。
さて、今回の敗因の考察ですが、一次予選の総評で
予測PCの調子が悪いため、すぐのロジック変更は出来そうにありませんが、しばらくは現在のロジックのまま二次予選を進め、体勢整い次第上位入賞目指してチューニングしていこうと思います
とお伝えしていたところを、旧予測PCから新予測PCへのリプレースに時間がかかってしまい、結局
・プレミアム指数上位4頭のワイドBOXで全レースに投票
・上記買い目と人気上位4頭が一致する場合、◎の単勝に変更
というロジックから変更できないまま二次予選が終わってしまったこと。
そして、11/5と11/11の回に関しては、バグにより二つ目のロジックが働いておらず、全レースがワイドで投票され、実際の予測結果に対して回収率が下がってしまったこと。
主にこれらが、二次予選通過の明暗が分かれる要因を作ってしまったのかなと感じています。
残念ながら最終戦への出走は叶いませんでしたが、22位とそれなりに健闘した結果になりました。応援いただいた皆様、改めてありがとうございました!
また、今回折角筆を取りましたので、AiBAがAI競馬予想マスターズに参加した理由についても、この機会に書かせていただければと思います。
昨今生成AIの台頭により、AIには第4次ブームと呼ぶべき流れが訪れています。”4次”という呼び方からわかるように、過去にAIブームは3度起こっていて、その度に冬と呼ばれる衰退期を繰り返して今日まで発展してきました。そして、ブームの合間には「AI」を騙る詐欺も多く観測されています。残念ながら怪しい競馬AIも現実問題として多数存在しています。
勿論、その一方でしっかりと開発されている素晴らしいAIも多数存在していることも、揺るぎない事実です。しかし、どのAIが安全な競馬AIなのか、客観的に判断できる材料はあまり多くありませんでした。
今回、netkeibaさま主催の競馬予想AIマスターズは、事前審査を経た上で、一般の競馬AIが広く参加できるような仕組みになっていました。国内最大の競馬メディア主催で、事前審査で怪しいAIが除かれ、オープンな場で競争が行われるということは、個人開発のクリーンな競馬AIが、公正に評価される良い機会になると感じています。また今大会を通して私自身も、他の競馬AI開発者様とコミュニケーションを取ったり、切磋琢磨する良いきっかけもいただきました。
2019年に公開開始したAiBAも、もうすぐ6年目の運用に突入します。
安心してAiBAをご利用いただくためにも、今後また機会があれば大会に出場し、より推せる競馬AIを目指して日々開発に努めていこうと思います。
これからも、引き続きAiBAを応援いただけると幸いです。
大会、おつかれさまでした!